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特集:がんとの闘いの精度を上げる

Focus Issue: Refining the War on Cancer

Editorial Guides

Sci. Signal., 25 March 2014
Vol. 7, Issue 318, p. eg2
[DOI: 10.1126/scisignal.2005276]

Leslie K. Ferrarelli*

Associate Editor of Science Signaling, American Association for the Advancement of Science, 1200 New York Avenue, N.W., Washington, DC 20005, USA.

* Corresponding author: E-mail: lferrare@aaas.org

要約

がんの治療には、原発腫瘍の増殖を食い止めることだけでなく、転移性疾患への進行を予防することも必要である。健常な細胞を形質転換させ、腫瘍細胞の増殖に有利な条件を維持する分子経路の解明が進んだことによって、標的治療の開発が可能になっているが、薬剤抵抗性や転移性疾患への転換を予防することは依然として困難である。今週号のScience Signalingで特集しているように、腫瘍微小環境内の炎症を調節する経路の詳細な分析と、治療に反応して細胞内で発生する分子的変化に関する知見によって、とくに進行性の乳がんや皮膚がんに対する臨床戦略が進歩する可能性がある。

L. K. Ferrarelli, Focus Issue: Refining the War on Cancer. Sci. Signal. 7, eg2 (2014).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

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2014年3月25日号

Editor's Choice

細胞生物学
生命と細胞死

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Research Article

トリプルネガティブ乳がんにおいてEGFRおよびHER3の拮抗作用がPI3K-Akt経路阻害薬への応答を高める

BRAF阻害剤はMEKおよびERKシグナル伝達を再活性化することによりRAS変異体や阻害剤抵抗性の黒色腫細胞における転移を誘導する

Perspectives

マイクロRNA回路はがんと炎症の結び付きを制御する

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