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特集:活性酸素種―友か敵か?
Focus Issue: Reactive Oxygen Species-Friend or Foe?
Sci. STKE, Vol. 2006, Issue 332, pp. eg6, 25 April 2006
[DOI: 10.1126/stke.3322006eg6]
Nancy R. Gough*
Managing Editor of Science’s STKE, American Association for the Advancement of Science, 1200 New York Avenue, N.W., Washington, DC 20005, USA.* Corresponding author. E-mail, ngough@aaas.org
要約 : Science STKEは、活性酸素種(ROS)の病理的蓄積に応じて活性化されるシグナル伝達経路、ならびに細胞がこれらの反応性分子を望ましい細胞性応答を誘導するシグナル伝達の活性成分として利用するメカニズムを取り上げる。ROSは不対電子を有することから化学的に活性であり、これらを産生する部位や相互作用する分子に応じて、細胞損傷を引き起こしたり、特異的なシグナル伝達を誘導したりすることが可能である。実際に、キナーゼおよびホスファターゼはROSとの相互作用により修飾される重要な分子であると現在考えられており、WuとTeradaによるProtocolでは、酸化的に修飾されたタンパク質チロシンホスファターゼを検出する方法について述べている。Perspectiveでは、MichelらがROSの上昇に対する感受性が特定のニューロンの死にどのように寄与するかを論じ、Reviewでは、StorzがROSを解毒するために活性化されるシグナル伝達経路、およびミトコンドリアROSが加齢にどのように寄与するかを論じている。
N. R. Gough, Focus Issue: Reactive Oxygen Species-Friend or Foe?. Sci. STKE 2006, eg6 (2006).