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特集:TORシグナル伝達、2つの複合体の話

Focus Issue: TOR Signaling, a Tale of Two Complexes

Editorial Guides

Sci. Signal., 27 March 2012
Vol. 5, Issue 217, p. eg4
[DOI: 10.1126/scisignal.2003044]

Nancy R. Gough*

Editor of Science Signaling, American Association for the Advancement of Science, 1200 New York Avenue, N.W., Washington, DC 20005, USA.

* Corresponding author. E-mail: ngough@aaas.org

要約:TORキナーゼは、2つの異なるタンパク質複合体、すなわちラパマイシン標的タンパク質(TOR)複合体1(TORC1)およびTOR複合体2(TORC2)との結合を介して、細胞増殖を細胞周期、増殖因子および栄養素を連動させる。相互に連携するTORシグナル伝達ネットワークは、老化、幹細胞再生、細胞運命の特定および発がんなどのさまざまな生理学的状態や病態生理学的状態に関与する。したがって、この系の詳細を理解することは、より健康に長生きできる新たな方法の解明につながるかもしれない。本号では、2009年にScience Signalingでこの題材を扱って以来、報告されてきたTORシグナル伝達に関する研究について概説する。

N. R. Gough, Focus Issue: TOR Signaling, a Tale of Two Complexes. Sci. Signal. 5, eg4 (2012).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

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2012年3月27日号

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