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受容体、シグナル伝達、ネットワーク、そして疾患
Receptors, Signaling Networks, and Disease
Sci. Signal., 22 February 2011
Vol. 4, Issue 161, p. mr3
[DOI: 10.1126/scisignal.2001687]
Natalia Cuesta1*, Noa B. Martin-Cofreces2,3, Cristina Murga3,4, and Hisse M. van Santen1
All authors contributed equally to this work.
1 Centro de Biologia Molecular Severo Ochoa, Consejo Superior de Investigaciones Cientificas-Universidad Autónoma de Madrid (CSIC-UAM), 28049 Madrid, Spain.
2 Department of Vascular Biology and Inflammation, Centro Nacional de Investigaciones Cardiovasculares, Fundación pro-CNIC, 28029 Madrid, Spain.
3 Instituto de Investigacion Sanitaria Princesa (IP), Hospital La Princesa, 28006 Madrid, Spain.
4 Department of Molecular Biology, Centro de Biología Molecular Severo Ochoa, Consejo Superior de Investigaciones Cientificas-Universidad Autónoma de Madrid (CSIC-UAM), 28049 Madrid, Spain.
本稿は、2010年9月23〜24日にスペインのマドリッドで開催されたINSINETシンポジウムの報告である。
* Corresponding author: Telephone, +34 (91) 196-4572; fax, +34 (91) 196-4420; e-mail,ncuesta@cbm.uam.es
要約:過去数年間に受容体シグナル伝達分野の研究にホリスティック・アプローチが応用されてきたことで、生物全体において、受容体とその細胞環境の相互作用がどのようにして受容体機能を決定しているのかの解析や、正常な条件と病態生理学的条件でのこのような受容体の役割の研究が可能となっている。これは高分解能の顕微鏡技術の開発によってさらに促進され、細胞および生体レベルでのシグナル伝達に関する、単一分子や時間空間的な解像も可能になっている。それと同時に、このようなシグナル伝達経路の役割は、ますます洗練化されてきたマウス疾患モデルによっても検証することができる。最後に、計算論的アプローチは受容体の挙動を予測し理解することに役立っている。今回のマドリッド会議のプログラムは、このような統合的アプローチを反映したもので、免疫細胞受容体(T細胞受容体とB細胞受容体)によるシグナル伝達とその動態および調節、ならびにGタンパク質共役受容体によるシグナル伝達とその調節を明らかにしている。
N. Cuesta, N. B. Martin-Cofreces, C. Murga, H. M. van Santen, Receptors, Signaling Networks, and Disease. Sci. Signal. 4, mr3 (2011).