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浸潤性乳がんにおける血管内侵入の細胞内因性機構と細胞外因性機構を標的にする
Targeting Cell-Intrinsic and Cell-Extrinsic Mechanisms of Intravasation in Invasive Breast Cancer
Sci. Signal., 25 November 2014
Vol. 7, Issue 353, p. pe28
DOI: 10.1126/scisignal.aaa2104
Jiri Keirsse, Damya Laoui, Eva Van Overmeire, and Jo A. Van Ginderachter*
Myeloid Cell Immunology Laboratory, VIB, 1050 Brussels, Belgium, and Lab of Cellular and Molecular Immunology, Vrije Universiteit Brussel, 1050 Brussels, Belgium.
* Corresponding author. E-mail: jvangind@vub.ac.be
要約 転移性疾患を有する乳がん患者の生存率は、ここ何十年か、あまり改善しておらず、その過程についてより深く理解する必要性が強調されている。Science Signalingの今週号でPignatelliらは、採取されたばかりの患者由来の浸潤性乳管がん細胞を用いて、臨床上のすべての乳がんサブタイプにおける効率的な経内皮浸潤と転移形成にはがん細胞内にMenaタンパク質の浸潤性アイソフォーム(MenaINV)が大量に存在することと、マクロファージ内のコロニー刺激因子1(CSF-1)を介したパラクリンシグナル伝達が必要であることを示した。さらに、トリプルネガティブサブタイプおよびHER2+サブタイプにはCSF-1受容体(CSF-1R)が大量に存在し、浸潤するために自己分泌性CSF-1/CSF-1Rシグナル伝達を部分的に利用していたが、ERPR+/HER2-サブタイプではそのようなことは認められなかった。これらのデータは、MenaINV、CSF-1/CSF-1R、マクロファージが大部分のヒト乳がんの治療標的となりうることをはっきりと示している。
J. Keirsse, D. Laoui, E. Van Overmeire, and J. A. Van Ginderachter, Targeting Cell-Intrinsic and Cell-Extrinsic Mechanisms of Intravasation in Invasive Breast Cancer. Sci. Signal. 7, pe28 (2014).