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Erbin:ErbB2受容体を選別するのか、それともRasを阻害するのか?

Erbin: Sorting Out ErbB2 Receptors or Giving Ras a Break?

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2003, Issue 199, pp. pe37, 9 September 2003
[DOI: 10.1126/stke.2003.199.pe37]

Walter Kolch*

Garscube Estate, Cancer Research UK, Beatson Laboratories, Switchback Road, Glasgow G61 1BD, UK.
*Contact information. Telephone, 44-0-141-330-3983; fax, 44-0-141-942-6521; e-mail, wkolch@beatson.gla.ac.uk

要約 : Erbinはロイシンリッチリピート(leucine-rich repeat)およびPDZドメインを有するLAP蛋白ファミリーの一員である。Erbinはもともと、上皮成長因子受容体(EGFR)に結合し、受容体の選別および細胞の極性化に関与する蛋白としてクローニングされたが、今日では、RasによるRaf-1キナーゼの活性化を阻止することで、EGFシグナル伝達を阻害することが明らかになっている。この発見は、受容体シグナル伝達の制御におけるアダプター蛋白と骨格蛋白に関する急速に増えつつある役割に新たな洞察を提供するものである。本研究はまた、各構成要素の仕事が特定の機能的な状況により決定される、細胞シグナル伝達ネットワークの複雑性を際立たせるものである。

W. Kolch, Erbin: Sorting Out ErbB2 Receptors or Giving Ras a Break?. Sci. STKE 2003, pe37 (2003).

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