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「時間」と「場所」のターゲッティング

TARGETing "When" and "Where"

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 220, pp. pe5, 17 February 2004
[DOI: 10.1126/stke.2202004pe5]

JYalin Wang and Yi Zhong*

Cold Spring Harbor Laboratory, Post Office Box 100, Cold Spring Harbor, NY 11724, USA.
*Corresponding author. E-mail: zhongyi@cshl.edu

要約 : ショウジョウバエ(Drosophila)では、環状アデノシン一リン酸(cAMP)経路が学習と記憶に非常に重要であることが示されているが、これが発生過程に対する影響なのかあるいは特異的な効果によるのかは明らかになっていない。遺伝子発現の空間的かつ時間的な制御が可能な新規の遺伝子ターゲティング法を用いた研究で、成虫ハエのキノコ体に、遺伝子rutabagaによってコードされている、cAMPシグナル伝達経路の要素であるアデニリルシクラーゼを発現させることが、rutabaga突然変異ハエの学習障害を回復させるのに必要かつ十分であることが示された。この結果は、学習と記憶にRutabagaが重要な役割を果たしていることを示している。

Y. Wang, Y. Zhong, TARGETing "When" and "Where". Sci. STKE 2004, pe5 (2004).

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