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脳内の内因性カンナビノイドの同定:分解の研究が躍進につながる、そして望みはNO(一酸化窒素)かもしれない

Endocannabinoid Identification in the Brain: Studies of Breakdown Lead to Breakthrough, and There May Be NO Hope

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2005, Issue 309, pp. pe51, 8 November 2005
[DOI: 10.1126/stke.3092005pe51]

Bradley E. Alger*

Departments of Physiology and Psychiatry, Program in Neuroscience, University of Maryland School of Medicine, Baltimore, MD 21201, USA.
Contact information. Telephone, 410-706-3350; fax, 410-706-8341; e-mail, balger@umaryland.edu

要約 : 内因性カンナビノイドは、特異的なカンナビノイド受容体との相互作用能によって定義される脂肪酸誘導体の一種である。カンナビノイド受容体は、最初は大麻の精神活性成分である ∆9-テトラヒドロカンナビノール(∆9-THC)の標的として同定された。内因性カンナビノイドは、多くの重要な生理学的事象および行動事象に関与することが示されている。内因性カンナビノイドの機能を完全に理解するには、ある身体的事象の際にどの内因性カンナビノイドに活性があるのか、そしてそれらがどのようにして産生されるのかを知る必要があろう。しかし、脳内のこれらの小さな脂質を研究するには、多くの技術的課題がある。内因性カンナビノイドによるシグナル伝達の複雑さの解明には、新規の選択的な薬理学的ツール非常に役立ちそうであるが、内因性カンナビノイド系の細胞神経生理学の検討から平行して得られる結果から、残された問題が浮き彫りになっている。

B. E. Alger, Endocannabinoid Identification in the Brain: Studies of Breakdown Lead to Breakthrough, and There May Be NO Hope. Sci. STKE 2005, pe51 (2005).

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