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2つのシグナルの物語:歯状回の神経発生におけるWntとHedgehog
A Tale of Two Signals: Wnt and Hedgehog in Dentate Neurogenesis
Sci. STKE,Vol. 2006, Issue 319, pp. pe5, 24 January 2006
[DOI: 10.1126/stke.3192006pe5]
Christine D. Pozniak and Samuel J. Pleasure*
Department of Neurology, Programs in Neuroscience and Developmental Biology,University of California, San Francisco, CA 94143, USA.
*Corresponding author. E-mail, samuelp@itsa.ucsf.edu
要約 : 今日では、成人脳の個々の領域に、新しいニューロンを産生し続ける幹細胞が存在することは広く認められている。しかし、どのような分子シグナルが神経発生のニッチ(neurogenic niche)を特定するのか、またそのようなシグナルが領域内の不均質な細胞集団に対してどのように作用するのかは不明である。ここで我々は、神経発生領域におけるWnt およびSonic Hedgehogシグナル伝達の役割を示した2つの最近の研究について考察する。Wntは成熟して歯状回(DG)のニューロンになる神経前駆細胞に作用するのに対して、Sonic Hedgehogは、真の幹細胞およびTA細胞(transit amplifying cells)(部分的に方向付けられた幹細胞の子孫)に影響を与える。さらにこれらの研究では、個々の細胞集団が神経発生ニッチ内で生存し、増殖し、機能的な成熟型細胞を形成するために、特定の細胞外シグナルに対してどのように反応するかを特定している。
C. D. Pozniak, S. J. Pleasure, A Tale of Two Signals: Wnt and Hedgehog in Dentate Neurogenesis. Sci. STKE 2006, pe5 (2006).