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BRCA1によるステロイド受容体のユビキチン化の制御

BRCA1 Control of Steroid Receptor Ubiquitination

Perspectives

Sci. STKE, 19 June 2007 Vol. 2007, Issue 391, p. pe34
[DOI: 10.1126/stke.3912007pe34]

George F. Heine and Jeffrey D. Parvin*

Department of Biomedical Informatics, The Ohio State University, 904 Biomedical Research Tower, 460 West 12th Avenue, Columbus, OH 43210, USA
* Corresponding author. E-mail, Parvin.4@osu.edu

要約 : 乳がんおよび卵巣がんに関連する腫瘍抑制タンパク質BRCA1は、BARD1(BRCA1結合性RINGドメイン1)とヘテロ二量体を形成し、そのユビキチンリガーゼ活性は腫瘍抑制因子としての役割に不可欠であるが、その標的やBRCA1タンパク質複合体によるユビキチン修飾の結果は、今ようやく明らかになりつつある。今ではBRCA1がエストロゲンおよびプロゲステロン受容体のユビキチン化を制御することが知られている。このようなステロイド受容体のユビキチン化がもたらす結果は不明であるが、これらの特異的基質が同定されたことにより、BRCA1のユビキチンリガーゼ活性が、腫瘍抑制因子としての乳房組織および卵巣組織における特異性と関連があることが示唆される。

G. F. Heine, J. D. Parvin, BRCA1 Control of Steroid Receptor Ubiquitination. Sci. STKE 2007, pe34 (2007).

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