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分子足場は、Wntと古典的な7回膜貫通型受容体シグナル伝達経路のあいだの双方向のクロストークを調節する

Molecular Scaffolds Regulate Bidirectional Crosstalk Between Wnt and Classical Seven-Transmembrane Domain Receptor Signaling Pathways

Perspectives

Sci. STKE, 31 July 2007 Vol. 2007, Issue 397, p. pe41
[DOI: 10.1126/stke.3972007pe41]

Thomas Force1,2,3*, Kathleen Woulfe1,3, Walter J. Koch1, and Risto Kerkela1

1The Center for Translational Medicine, Thomas Jefferson University, Philadelphia, PA 19107, USA.
2Cardiology Division, Thomas Jefferson University, Philadelphia, PA 19107, USA.
3Program in Cell and Developmental Biology, Thomas Jefferson University, Philadelphia, PA 19107, USA.
*Corresponding author. E-mail: thomas.force@jefferson.edu

要約 : 古典的な7回膜貫通型受容体(7TMR)の下流のシグナル伝達では、Wntファミリーの糖タンパク質の受容体であるFrizzled(Fz)などの非典型的な7TMRによって動員される因子とはほとんど別個の因子が動員されると一般的に考えられていた。古典的な7TMRは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)としても知られ、ヘテロ三量体グアニンヌクレオチド結合タンパク質(Gタンパク質)、GPCRキナーゼ(GRK)、β-アレスチンなどのシグナル伝達因子によって仲介される。過去2、3年にわたって、古典的な7TMRと非典型的な7TMRが、古典的な7TMRシグナル伝達の仲介に関連することが多いこれらの因子に加えて、もともとは非典型的な7TMRシグナルの伝達に関与すると考えられた足場タンパク質も共有することが次第に明らかになってきた。古典的な7TMRに結合するアゴニストと非典型的な7TMRに結合するアゴニストがシグナル伝達の構成要素をこのように共有することから、これらの受容体クラスのあいだに大規模なクロストークがある可能性が出てきた。我々は、クロストークを支持または否定する証拠について議論し、クロストークが起こりうるメカニズムについて検討する。

T. Force, K. Woulfe, W. J. Koch, R. Kerkela, Molecular Scaffolds Regulate Bidirectional Crosstalk Between Wnt and Classical Seven-Transmembrane Domain Receptor Signaling Pathways. Sci. STKE 2007, pe41 (2007).

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