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神経細胞遊走における細胞内カルシウムおよびRhoAの役割

The Role of Intracellular Calcium and RhoA in Neuronal Migration

Perspectives

Sci. STKE, 13 November 2007 Vol. 2007, Issue 412, p. pe62
[DOI: 10.1126/stke.4122007pe62]

Clare H. Faux and John G. Parnavelas*

Department of Anatomy and Developmental Biology, University College London, London WC1E 6BT, UK.
*Corresponding author. Department of Anatomy and Developmental Biology, University College London, Gower Street, London WC1E 6BT, UK. Telephone, +44-20-7679-3366; e-mail, j.parnavelas@ucl.ac.uk

要約 : 細胞遊走に必要な連続的段階には、先端突起の伸長と、それに続く細胞体の移動や尾部突起の退縮がある。これらのイベントには、様々な細胞内シグナル伝達機構を調整して働かせることが必要である。最近の研究結果から、カルシウムイオンおよびRhoグアノシントリホスファターゼ(Rho GTPase)RhoAの細胞内分布がこれらの機構に重要な要素であることが示唆される。細胞遊走の際には、先端部の成長円錐は細胞外環境に存在する誘導信号を感知する。このような信号は、成長円錐上の適切な受容体を通して作用し、成長円錐および細胞体のカルシウム濃度に変化をもたらす。カルシウムの分布がこのように変化することで、細胞内のRhoAの再分布が起こり、最終的な細胞体の移動が起こる。細胞が前進するにつれ尾部は退縮する。

C. H. Faux, J. G. Parnavelas, The Role of Intracellular Calcium and RhoA in Neuronal Migration. Sci. STKE 2007, pe62 (2007).

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