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明らかになりつつあるシナプス形成:2つの拮抗する経路のバランス

An Emerging Picture of Synapse Formation: A Balance of Two Opposing Pathways

Perspectives

Science Signaling, 15 January 2008
Vol. 1, Issue 2, p. pe3
[DOI: 10.1126/scisignal.12pe3]

Fumihito Ono*

Laboratory of Molecular Physiology, National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism, Bethesda, MD 20892, USA. *Corresponding author. E-mail, onof@mail.nih.gov

要約 : 神経筋接合部(NMJ)はよく研究された化学的シナプスで、シナプスがどのように形成されるのかを解明するための扱いやすいモデル系である。シナプス前タンパク質とシナプス後タンパク質の両方が協調して、NMJでのアセチルコリンレセプター(AChR)の高密度の蓄積を誘導する。この過程には2つの拮抗する経路が関与する。AChR分散経路はアセチルコリンおよびAChRを介して、またAChRクラスター形成経路はアグリンおよび膜貫通型チロシンキナーゼMuSKを介して作用する。これら2つのシグナル伝達カスケードの基礎をなす分子機構が理解され始めている。

F. Ono, An Emerging Picture of Synapse Formation: A Balance of Two Opposing Pathways. Science Signaling 1, pe3 (2008).

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