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VGFは抗うつ作用の新たなプレーヤー?
VGF, a New Player in Antidepressant Action?
Sci. Signal., 6 May 2008
Vol. 1, Issue 18, p. pe19
[DOI: 10.1126/scisignal.118pe19]
Jessica E. Malberg1 and Lisa M. Monteggia2*
1PsychoGenics, Inc., Tarrytown, NY 10591, USA.2Department of Psychiatry, University of Texas Southwestern Medical Center, 5323 Harry Hines Boulevard, Dallas, TX 75390-9070, USA.
*Corresponding author. Telephone, 214-648-5548; fax, 214-648-4947; e-mail, lisa.monteggia@utsouthwestern.edu
要約 : 最近の研究により、抗うつ薬や運動による抗うつ応答の効果に寄与したり、これらを調節したりするような細胞内シグナル伝達経路や標的遺伝子の適応が特定された。これらの適応、特に多様な抗うつ治療に共通する変化を理解することは、より強力かつ特異的なうつ病治療法を開発する上で重要である。増殖因子が抗うつ応答の重要なメディエータであることを示す証拠は増えている。今では、生体のエネルギーバランスの維持や海馬シナプスの可塑性への関与が以前に示されている神経ペプチドのVGF(頭字語ではない)が、抗うつ応答に関与するのではないかと考えられている。これらの研究では、VGFを抗うつ薬や運動によってもたらされる抗うつ様行動効果に関連付けるために、in vivoでの研究法が用いられている。
J. E. Malberg, L. M. Monteggia, VGF, a New Player in Antidepressant Action? Sci. Signal. 1, pe19 (2008).