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MUC1の細胞質側末端:多忙な場所

The Cytoplasmic Tail of MUC1: A Very Busy Place

Perspectives

Sci. Signal., 8 July 2008
Vol. 1, Issue 27, p. pe35
[DOI: 10.1126/scisignal.127pe35]

Daniel D. Carson*

Department of Biological Sciences, University of Delaware, Newark, DE 19716, USA.
E-mail: dcarson@udel.edu

要約 : ムチン1(MUC1)は、微生物感染、酵素消化およびその他の刺激物質から上皮を保護する作用があるとして以前から評価されてきた。また、MUC1は胚着床の障壁ともなる。MUC1は多くの腫瘍で高度に発現し、その障壁機能は宿主免疫系から細胞を保護する役割を果たしている。一方、トロホブラストや造血細胞などある種の細胞での発現は少ない。MUC1の機能の大部分はその大きな細胞外ドメインに依存している。それにもかかわらず、その高度に保存された小さな細胞質ドメインが、細胞内シグナル伝達において、驚くほど多様な役割を果たしていることが一連の研究から明らかになっている。このような細胞内活性は悪性細胞、非悪性細胞のいずれにおいても生理学的役割を果たす可能性がある。

D. D. Carson, The Cytoplasmic Tail of MUC1: A Very Busy Place. Sci. Signal. 1, pe35 (2008).

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