• ホーム
  • Wntを合図に遺伝子調節スタート:抑制

Wntを合図に遺伝子調節スタート:抑制

A Wnt-fall for Gene Regulation: Repression

Perspectives

Sci. Signal., 30 September 2008
Vol. 1, Issue 39, p. pe43
[DOI: 10.1126/scisignal.139pe43]

Nate P. Hoverter and Marian L. Waterman*

Department of Microbiology and Molecular Genetics, University of California, Irvine, Irvine, CA 92697, USA.
* Corresponding author. E-mail, mlwaterm@uci.edu

要約 : 古典的Wntシグナル伝達経路の主要エンドポイントは標的遺伝子の転写の変化である。転写因子であるリンパ系エンハンサー因子(LEF)およびT細胞因子(TCF)は、転写補調節因子β-カテニンによる標的遺伝子を選択し、標的遺伝子の発現がどのように変化するかを指定することにより、これらの変化の主要な門番役となっている。ほとんどの研究はLEF/TCF:β-カテニン媒介による転写活性化に注目しているが、この複合体が転写を直接的に抑制することを示唆する報告もいくつかある。最近の研究によって、Wnt標的遺伝子の新たな抑制様式が明らかになった。この抑制では、TCFによる新規のDNAエレメントの認識が、β-カテニンの転写リプレッサーとしての作用を指示する。

N. P. Hoverter, M. L. Waterman, A Wnt-fall for Gene Regulation: Repression. Sci. Signal. 1, pe43 (2008).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

バックナンバー一覧へ