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Brxは高浸透圧からNFAT5への道を照らす

Brx Shines a Light on the Route from Hyperosmolarity to NFAT5

Perspectives

Sci. Signal., 7 April 2009
Vol. 2, Issue 65, p. pe20
[DOI: 10.1126/scisignal.265pe20]

Jose Aramburu* and Cristina López-Rodríguez*

Immunology Unit, Department of Experimental and Health Sciences, Universitat Pompeu Fabra, 08003 Barcelona, Spain.
* Corresponding authors. E-mail, jose.aramburu@upf.edu (J.A.); cristina.lopez-rodriguez@upf.edu (C.L.-R.)

要約 : 活性化T細胞核因子5(NFAT5)は、Relファミリー転写因子の一員であり、哺乳類細胞における浸透圧ストレス保護性遺伝子産物にとって必須の誘導因子である。高浸透圧によるNFAT5の活性化には、p38マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)シグナル伝達経路や他の経路が必要である。今回の研究から、グアニンヌクレオチドグ交換因子Brxが調節するシグナル伝達カスケードが解明された。このカスケードは、リンパ球および腎髄質細胞において、浸透圧ストレスに応答してp38α MAPKの活性化およびnfat5メッセンジャーRNAの誘導をもたらす。Brx欠損リンパ球は高浸透圧に対する応答が障害されており、brx+/-マウスは、nfat5欠損マウスと類似する免疫障害を示した。このような結果は、異なる細胞タイプにおいてNFAT5の浸透圧ストレス保護機能の調節にBrxが主要な役割を果たすことを裏付けるものである。

J. Aramburu, C. López-Rodríguez, Brx Shines a Light on the Route from Hyperosmolarity to NFAT5. Sci. Signal. 2, pe20 (2009).

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