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AIM2、外来性DNAの検出に狙いを定める

AIMing 2 Detect Foreign DNA

Perspectives

Sci. Signal., 30 June 2009
Vol. 2, Issue 77, p. pe39
[DOI: 10.1126/scisignal.277pe39]

Arthur M. Krieg*

Pfizer Research Technology Center, 620 Memorial Drive, Cambridge, MA 02139, USA.
* E-mail, arthur.krieg@pfizer.com

要約 : 外来性のゲノムDNAは、免疫細胞によって細胞質内で検出可能であり、検出されると細胞死、およびインターロイキン1β(IL-1β)などの炎症誘発性サイトカインの分泌のような反応を引き起こす。いくつかの研究によって、この応答の機構は今では解明されている。HIN-200(hematopoietic interferon-inducible nuclear proteins with a 200-amino acid repeat)ファミリーのメンバーであるAIM2(absent in melanoma 2)は、HINドメインを介して細胞質のDNAと結合し、オリゴマーを形成する。オリゴマーを形成したAIM2は、ホモタイプのパイリンドメインの相互作用を介してアダプター分子ASC(apoptosis-associated specklike protein containing a CARD)をリクルートし、カスパーゼ1と結合して、IL-1βを産生するインフラマソームを形成する。これまでの研究を踏まえて、この研究では、外来性の核酸がいくつかの異なるシグナル伝達経路を介して免疫検出され、さまざまな免疫応答を引き起こすことを示す。

A. M. Krieg, AIMing 2 Detect Foreign DNA. Sci. Signal. 2, pe39 (2009).

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