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第3の車輪としての核内の糖新生と小胞体ストレスとの関係

A Gluconeogenic Tryst in the Nucleus, with ER Stress as the Third Wheel

Perspectives

Sci. Signal., 10 November 2009
Vol. 2, Issue 96, p. pe72
[DOI: 10.1126/scisignal.296pe72]

D. Thomas Rutkowski*

Department of Anatomy and Cell Biology, University of Iowa Carver College of Medicine, Iowa City, IA 52242, USA.
* Corresponding author. E-mail, thomas-rutkowski@uiowa.edu

要約 : 細胞の転写産物は、何百という転写調節因子の間の協調的相互作用と競合的相互作用の総和を反映しており、これらの転写調節因子自体も細胞の状態に応じて調節を受ける。このように、異種のシグナル伝達カスケードが遺伝子発現レベルで交差しているので、細胞が複数経路からの情報を統合しようとする際には、細胞の1領域での摂動は必然的かつ基本的に他の領域に影響を及ぼす。そのような転写のクロストークの重要性が、共通の調節因子を介する小胞体ストレスと糖新生調節との関係の新発見によって浮き彫りになった。この発見は、基礎的な細胞の恒常性の調節因子としてストレス経路が働いている可能性を暗示している。

D. T. Rutkowski, A Gluconeogenic Tryst in the Nucleus, with ER Stress as the Third Wheel. Sci. Signal. 2, pe72 (2009).

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