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ドメインの組換え:進化的イノベーションのための矯正施設

Domain Recombination: A Workhorse for Evolutionary Innovation

Perspectives

Sci. Signal., 14 September 2010
Vol. 3, Issue 139, p. pe30
[DOI: 10.1126/scisignal.3139pe30]

Gordana Apic1,2 and Robert B. Russell2*

1 Cambridge Cell Networks, St John's Innovation Centre, Cowley Road, Cambridge CB4 0WS, UK.
2 Cell Networks, Bioquant, University of Heidelberg, Im Neuenheimer Feld 267, 69120 Heidelberg, Germany.

* Corresponding author. E-mail, robert.russell@bioquant.uni-heidelberg.de

要約:タンパク質内のモジュールドメインの組合せは、進化的イノベーションおよび適応性を決定する機構であると 提唱されているが、この進化機構の直接的な証拠は不完全である。2つの論文(1つは、酵母の接合経路において新たなドメインの組合せを作成し、もう1つは 主要生物全体についてタンパク質機能とドメイン構造を包括的に分析したもの)から、ドメインの組換えが進化的イノベーションにつながりうることの確固とし た証拠が得られた。これらの結果は、合成生物学および進化生物学における将来の研究の指針となるであろう。

G. Apic, R. B. Russell, Domain Recombination: A Workhorse for Evolutionary Innovation. Sci. Signal. 3, pe30 (2010).

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