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ミエリンのブレーキ:もうたくさんという時

The Myelin Brake: When Enough Is Enough

Perspectives

Sci. Signal., 21 September 2010
Vol. 3, Issue 140, p. pe32
[DOI: 10.1126/scisignal.3140pe32]

Wendy B. Macklin*

Department of Cell and Developmental Biology, University of Colorado Denver Health Science Center, Aurora, CO 80045, USA.

* Corresponding author. Telephone, 303-724-3426; fax, 303-724-3420; e-mail, wendy.macklin@ucdenver.edu

要約:末梢神経系のシュワン細胞、ならびに中枢神経系のオリゴデンドロサイトによる髄鞘形成は、軸索との相互作 用による厳密な調節をうける。様々な研究から、ミエリンの産生を媒介するシグナル伝達経路の解明に役立ってきたが、どのシグナルが細胞の髄鞘形成中止時期 を決定するのかという重要な疑問が残っている。新たな研究から、シュワン細胞では、それは、活発な髄鞘形成を停止させるように作用するDlg1の存在量に よって制御されていることが実証される。

W. B. Macklin, The Myelin Brake: When Enough Is Enough. Sci. Signal. 3, pe32 (2010).

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