Met受容体:動く標的

Met Receptor: A Moving Target

Perspectives

Sci. Signal., 13 September 2011
Vol. 4, Issue 190, p. pe40
[DOI: 10.1126/scisignal.2002422]

Michael J. Clague*

Physiological Laboratory, Institute of Translational Medicine, University of Liverpool, Crown Street, L69 3BX, Liverpool, UK.

* Corresponding author. E-mail, clague@liv.ac.uk

要約:活性化された肝細胞増殖因子(HGF)受容体(Met)は、急速にエンドサイトーシス され、ユビキチン依存的にリソソーム分解経路へと選別輸送される。新たなデータから、キナーゼを活性化するような変異を有する受容体が、リソソーム経路に 輸送される代わりに細胞膜へとリサイクルされることによって、このダウンレギュレーションが回避される可能性が示唆されている。このような変異受容体は、 細胞運動と腫瘍形成にとって重要なエンドソームからのシグナル伝達の亢進を引き起こすことができる。HGFによって活性化された野生型受容体の一部は、エ ンドソームを介するリサイクリングの経路をとることもある。これにはアダプタータンパク質GGA3の動員が必要である。このGGA3の動員は、GGA3の 活性型の低分子量グアノシントリホスファターゼArf6との相互作用と、アダプタータンパク質Crkを介するリン酸化Met受容体との間接的結合によって 仲介される。このように、受容体とエフェクターがエンドソームリサイクリング経路によって空間的に制御される能力は、運動などの細胞機能において重要な役 割を果たす可能性がある。

M. J. Clague, Met Receptor: A Moving Target. Sci. Signal. 4, pe40 (2011).

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