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細胞内輸送のためのヘッジホッグのバーコード化

Barcoding Hedgehog for Intracellular Transport

Perspectives

Sci. Signal., 22 November 2011
Vol. 4, Issue 200, p. pe44
[DOI: 10.1126/scisignal.2002447]

Thomas B. Kornberg*

Cardiovascular Research Institute, University of California, San Francisco, CA 94158, USA.

* Corresponding author. E-mail, tkornberg@ucsf.edu

要約:ヘッジホッグ(Hedgehog)は多くの脊椎動物および無脊椎動物の器官の発生にとって必須のタンパク質であり、長短両距離でシグナルを伝達し、成長およびパターン形成を制御する。ヘッジホッグがシグナル源の細胞と標的細胞の間を移動する機構については不明であるが、ヘッジホッグのN末端がパルミチン酸によって、C末端がコレステロールによって共有結合性修飾を受ける特徴から、この修飾タンパク質の親油性が細胞外へ分泌後の移動を調節するのに役立つと考えられる。また、C末端コレステロールがヘッジホッグを細胞内輸送経路に向かわせ、小胞に包まれたかたちでの放出に備えさせるという解釈およびモデルもある。

T. B. Kornberg, Barcoding Hedgehog for Intracellular Transport. Sci. Signal. 4, pe44 (2011).

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