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L型カルシウムチャネル: 核内シグナル伝達への近道

L-Type Calcium Channels: On the Fast Track to Nuclear Signaling

Perspectives

Sci. Signal., 14 August 2012
Vol. 5, Issue 237, p. pe34
[DOI: 10.1126/scisignal.2003355]

Marianna D'Arco and Annette C. Dolphin*

Department of Neuroscience, Physiology and Pharmacology, University College London, Gower Street, London WC1E 6BT, UK.

* Corresponding author. E-mail: a.dolphin@ucl.ac.uk

要約:ニューロンの脱分極により生じるカルシウムシグナル伝達は、転写に変化を引き起こすことがある。このような応答は興奮転写(E-T)共役と呼ばれている。ニューロンでは、電位依存性とリガンド依存性のカルシウム透過性チャネルが、細胞内カルシウムの増大に寄与する。特異的な電位依存性カルシウムチャネルによって媒介される複数のカルシウムシグナル伝達が、E-T共役において異なる役割を果たすようである。

M. D'Arco, A. C. Dolphin, L-Type Calcium Channels: On the Fast Track to Nuclear Signaling. Sci. Signal. 5, pe34 (2012).

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