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酵母におけるCdc42の周期的変動

Cdc42 Oscillations in Yeasts

Perspectives

Sci. Signal., 4 December 2012
Vol. 5, Issue 253, p. pe53
[DOI: 10.1126/scisignal.2003630]

Felipe O. Bendezú and Sophie G. Martin*

Department of Fundamental Microbiology, Faculty of Biology and Medicine, University of Lausanne, Biophore Building, CH-1015 Lausanne, Switzerland

* Corresponding author. E-mail: sophie.martin@unil.ch

要約: 細胞生物学の根本的な問題の1つは、細胞が1ヵ所または数ヵ所の異なる極性部位をどのように決定しているのかということである。Rhoファミリーの低分子GTPアーゼであるCdc42は、正のフィードバックと負のフィードバックがかかわる機構を介して球状の出芽酵母細胞の対称性を壊し、単一の極性化した細胞成長部位を決定する。しかし、細胞がどのようにして複数の極性部位を同時に決定するかは不明である。桿状の分裂酵母細胞は2つの細胞末端で成長して自然に極性化するが、それらの部位間でCdc42活性が周期的に変動することを示したについて本稿で考察する。これらの所見と、出芽酵母細胞で認められる同様の周期的なCdc42の変動を比較し、これらの周期的変動に関して考えられる機構と機能的なアウトプットについて考察する。

F. O. Bendezú, S. G. Martin, Cdc42 Oscillations in Yeasts. Sci. Signal. 5, pe53 (2012).

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