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T細胞プライミングのin vivoイメージング

In Vivo Imaging of T Cell Priming

Presentations

Sci. Signal., 25 March 2008
[DOI: 10.1126/scisignal.112pt2]

Sarah E. Henrickson1, Thorsten R. Mempel1, Irina B. Mazo1, Bai Liu2, Maxim N. Artyomov3, Huan Zheng4, Antonio Peixoto1, Michael Flynn1, Balimkiz Senman1, Tobias Junt1, Hing C. Wong2, Arup K. Chakraborty3,4,5, and Ulrich H. von Andrian1*

1Department of Pathology and the Immune Disease Institute, Harvard Medical School, Boston, MA 02115, USA.
2Altor BioScience Corporation, 2810 North Commerce Parkway, Miramar, FL 33025, USA.
3Department of Chemical Engineering, Massachusetts Institute of Technology (MIT), 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139, USA.
4Department of Chemistry, MIT, 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139, USA.
5Department of Biological Engineering, MIT, 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139, USA.
*Presenter and corresponding author. E-mail, uva@hms.harvard.edu

要約 : ナイーブT細胞が抗原刺激に応答するかどうか、応答する場合にどのように応答するのかを決定する法則は、まだ完全には理解されていない。我々は、リンパ節(LN)における多光子生体顕微鏡法(MP-IVM)を用いて、CD8+T細胞は連続する3相において抗原提示樹状細胞(DC)によってプライミングされることを示した。第1相では、T細胞はLNにホーミングした後に数時間にわたって多くのDCと連続する短時間の接触を行う。その後の第2相では、T細胞はDCと長期的な安定した相互作用を行う。最後に第3相では、T細胞は増殖を開始して最終的にLNを去る際に、DCとの一過的な相互作用に戻る。我々は、抗原量が第1相の期間に及ぼす影響について、DCあたりの同種ペプチド主要組織適合(pMHC)複合体の数と、LNあたりの同種pMHC複合体提示DCの密度の両方を系統的に変化させることによって調べた。第1相の持続期間とCD8+ T細胞活性化の動態は、両パラメーターと逆相関していた。完全なT細胞活性化とエフェクター分化には、pMHC複合体はほとんど必要なかった。さらに、抗原量にはシャープな閾値が存在し、それ以下の用量ではT細胞は第2相に移行せず、LNを去るまで不活性なままで移動を続けた。MHCに対するペプチド結合の安定性は、in vivoにおけるこの閾値抗原量の重要な決定因子であった。我々の結果は、遭遇する全抗原量に基づいて、T細胞が応答するかどうかを情報に基づいて決定することを可能にする統合的メカニズムを示唆する。

S. E. Henrickson, T. R. Mempel, I. B. Mazo, B. Liu, M. N. Artyomov, H. Zheng, A. Peixoto, M. Flynn, B. Senman, T. Junt, H. C. Wong, A. K. Chakraborty, U. H. von Andrian, In Vivo Imaging of T Cell Priming. Sci. Signal. 1, pt2 (2008).

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