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自然免疫におけるNF-κBシグナル伝達の研究における体細胞遺伝学

Somatic Cell Genetics for the Study of NFκB Signaling in Innate Immunity

Presentations

Sci. Signal., 30 September 2008

Rebekka Krumbach, Stuart Bloor, Grigory Ryzhakov, and Felix Randow*

Medical Research Council Laboratory of Molecular Biology, Division of Protein and Nucleic Acid Chemistry, Hills Road, Cambridge CB2 2QH, UK.
A presentation from the EMBO Meeting "Cellular Signaling & Molecular Medicine," Cavtat, Croatia, 29 March to 6 April 2008.
* Presenter and corresponding author. E-mail, randow@mrc-lmb.cam.ac.uk

要約 : 脊椎動物は獲得免疫を進化させてきたが、それにもかかわらず感染の早期検出のために、Toll様受容体(TLR)などの自然免疫受容体に依存している。自然免疫における核因子κB(NF-κB)シグナル伝達を調べるために、不死化マウス細胞株においてゲノムワイドな突然変異誘発スクリーニングを実施した。NF-κBシグナル伝達変化の代謝的および物理的選択を可能にするために、細胞に複数のレポーター遺伝子を導入した。二倍体細胞であるにもかかわらず、わずか1,000万個の変異原処理細胞から、リポ多糖やCpG DNAに不応答性の変異株が複数単離された。突然変異クローンは新規遺伝子の発見をもたらし、同系野生型レポーター細胞とともにNF-κBシグナル伝達の詳細な機能解析を可能にする。遺伝的スクリーニングにおける動物の個体の利用に比べて、体細胞遺伝学は、遺伝子が発生に必須の機能を備えていたとしても、自然免疫に必要な遺伝子の単離を可能にする。我々が発見したTLR成熟における小胞体シャペロンgp96(Grp94)の重要な役割、およびこれに関連して、Nemoによる核因子κBキナーゼ阻害因子(IKK)複合体の調節に関する我々の研究について考察する。

R. Krumbach, S. Bloor, G. Ryzhakov, F. Randow, Somatic Cell Genetics for the Study of NF-κB Signaling in Innate Immunity. Sci. Signal. 1, pt7 (2008).

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