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ショウジョウバエの胚では機械的シグナルがミオシン IIの再分布と中胚葉陥入を誘発する

Mechanical Signals Trigger Myosin II Redistribution and Mesoderm Invagination in Drosophila Embryos

Research Article

Sci. Signal., 14 April 2009
Vol. 2, Issue 66, p. ra16
[DOI: 10.1126/scisignal.2000098]

Philippe-Alexandre Pouille*, Padra Ahmadi*, Anne-Christine Brunet, and Emmanuel Farge

UMR 168, CNRS, Institut Curie, 11 rue Pierre et Marie Curie, 75005 Paris, France.
* These authors contributed equally to this work.
To whom correspondence should be addressed. E-mail: efarge@curie.fr

要約 : ショウジョウバエ(Drosophila)の原腸形成期には、2つの収縮波が頂端腹側細胞で生じ、中胚葉陥入が引き起こされる。第一収縮波は不規則に位置する中胚葉細胞の40%が収縮することによって生じる確率過程であり、転写因子Snailによって制御される。第二波収縮波はこの直後に生じ、残りの60%の中胚葉細胞が関与する。第二波は転写因子Twistによって制御され、分泌タンパク質Fogが必要である。完全な中胚葉陥入にはモータータンパク質ミオシン IIの収縮細胞の頂端側への再分布が必要である。ミオシンIIの頂端側再分布と中胚葉陥入はともに、いずれの収縮波にも欠陥があるsnailホモ接合変異体では障害されており、これはマイクロマニピュレーションニードルによる中胚葉の局所機械的変形によって救済されることが本研究で示された。機械的変形はFogのエンドサイトーシスを抑制することによって、Fog依存的シグナル伝達を促進すると考えられる。第二集団収縮波を媒介するFog依存的シグナル伝達にはSnail依存性の確立的な段階に生じる組織の機械的変形が必要であると考えられる。

P.-A. Pouille, P. Ahmadi, A.-C. Brunet, E. Farge, Mechanical Signals Trigger Myosin II Redistribution and Mesoderm Invagination in Drosophila Embryos. Sci. Signal. 2, ra16 (2009).

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