• ホーム
  • Orai1とAC8の直接結合がCa2+とcAMPシグナル伝達の動的な相互作用を仲介する

Orai1とAC8の直接結合がCa2+とcAMPシグナル伝達の動的な相互作用を仲介する

Direct Binding Between Orai1 and AC8 Mediates Dynamic Interplay Between Ca2+ and cAMP Signaling

Research Article

Sci. Signal., 10 April 2012
Vol. 5, Issue 219, p. ra29
[DOI: 10.1126/scisignal.2002299]

Debbie Willoughby1, Katy L. Everett1, Michelle L. Halls1*, Jonathan Pacheco2, Philipp Skroblin3,4, Luis Vaca2, Enno Klussmann4, and Dermot M. F. Cooper1†

1 Department of Pharmacology, University of Cambridge, Cambridge CB2 1PD, UK.
2 Departamento de Biología Celular, Instituto de Fisiología Celular, Universidad Nacional Autónoma de México, Ciudad Universitaria, Mexico 04510, Distrito Federal, México.
3 Leibniz-Institut für Molekulare Pharmakologie, 13125 Berlin, Germany.
4 Max-Delbrück-Centrum für Molekulare Medizin, 13125 Berlin, Germany.

* Present address: Drug Discovery Biology, Monash Institute of Pharmaceutical Sciences and Department of Pharmacology, Monash University, Parkville, Victoria 3052, Australia.

† To whom correspondence should be addressed. E-mail: dmfc2@cam.ac.uk

要約:カルシウムイオン(Ca2+)シグナル伝達とサイクリックアデノシン一リン酸(cAMP)の間の相互作用は、細胞恒常性のきわめて重要な側面の基礎をなす。膜結合型のCa2+調節性アデニル酸シクラーゼ(AC)が、この統合の中心点である。これらの酵素は、ストア作動性Ca2+(SOC)チャネルの活性化によって生じるCa2+流入に対して高い選択性を示し、SOCチャネルと機能的に共局在して、2つのシグナル伝達経路間のクロストークを増強することが提唱されている。われわれは、多角的な手法を用いて、Ca2+によって刺激されるAC8と、SOCチャネルのポア成分であるOrai1のアミノ末端どうしの間の直接相互作用を同定した。AC8とOrai1のマイクロドメインを標的とする高分解能のバイオセンサーによって、このタンパク質間相互作用が、Ca2+とcAMP両方の細胞内変化の連動に関与することが明らかになった。Ca2+とcAMPのシグナルを連動させるためにOrai1が高度に組織化されたシグナル伝達複合体の不可欠な構成要素として機能することが証明されたことによって、これら2つの普遍的なシグナル伝達経路間の相互作用の効率を最大にするために、SOCチャネルがどのように動員されるのかが明らかになった。

D. Willoughby, K. L. Everett, M. L. Halls, J. Pacheco, P. Skroblin, L. Vaca, E. Klussmann, D. M. F. Cooper, Direct Binding Between Orai1 and AC8 Mediates Dynamic Interplay Between Ca2+ and cAMP Signaling. Sci. Signal. 5, ra29 (2012).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signalingオリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2012年4月10日号

Editor's Choice

Research Article

Orai1とAC8の直接結合がCa2+とcAMPシグナル伝達の動的な相互作用を仲介する

Wnt/β-カテニンシグナル伝達の異常活性化を介するRasの安定化は腸の腫瘍形成を促進する

Perspectives

Wnt/β-カテニンおよびMAPKシグナル伝達:異なる戦場での敵味方

最新のResearch Article記事

2014年9月9日号

アブシジン酸の刺激による部位およびキナーゼ特異的なリン酸化を介した孔辺細胞の陰イオンチャネルSLAC1の活性化

硫化水素による内皮型一酸化窒素合成酵素のS-スルフヒドリル化、S-ニトロシル化、およびリン酸化の調整

2014年9月2日号

全身性硬化症および繊維症において酸化的DNA損傷はATMによるWnt阻害因子WIF-1の転写抑制を誘導する

TATA結合タンパク質のリン酸化がブルセイトリパノソーマ(Trypanosoma brucei)のスプライスリーダーサイレンシング経路を活性化する

2014年8月26日号

セマフォリン3AはグアノシントリホスファターゼRab5を活性化させて成長円錐の崩壊を促進し脳梁の軸索突起を形成する