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アダプター分子RIAMは免疫機能およびがん進行のインテグリン媒介制御に重要なシグナル伝達事象を統合する

The adaptor molecule RIAM integrates signaling events critical for integrin-mediated control of immune function and cancer progression

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Sci. Signal. 22 Aug 2017:
Vol. 10, Issue 493, eaam8298
DOI: 10.1126/scisignal.aam8298

Nikolaos Patsoukis1,2, Kankana Bardhan1,2, Jessica D. Weaver1,2, Duygu Sari1,2, Alvaro Torres-Gomez3, Lequn Li1,2,*, Laura Strauss1,2, Esther M. Lafuente3, and Vassiliki A. Boussiotis1,2,†

1 Division of Hematology-Oncology, Beth Israel Deaconess Medical Center, Harvard Medical School, Boston, MA 02215, USA.
2 Department of Medicine, Beth Israel Deaconess Medical Center, Harvard Medical School, Boston, MA 02215, USA.
3 School of Medicine, Unit of Immunology, Complutense University of Madrid, 28040 Madrid, Spain.

† Corresponding author. Email: vboussio@bidmc.harvard.edu

* Present address: Division of Thoracic Surgery at Tongji Hospital, Tongji Medical School, Huazhong University of Science and Technology, Wuhan, China.

要約
リンパ球活性化は、抗原提示細胞への接着を必要とする。これは自然免疫と適応免疫を結びつける重要事象である。リンパ球の接着は、LFA-1を介して達成され、LFA-1はインサイドアウトインテグリンシグナル伝達と呼ばれる過程により活性化されねばならない。造血細胞におけるインサイドアウトインテグリンの活性化に関与しているとされる少数のシグナル伝達分子には、低分子グアノシントリホスファターゼ(GTPase)Rap1およびその下流エフェクターRap1相互作用分子(RIAM)がある。RIAMは、Mig10-RIAM-ラメリポディン(MRL)クラスのアダプター分子を定義するマルチドメインタンパク質である。その様々なドメインを介して、RIAMはT細胞活性化のシグナルを統合する重要なノードとして働き、モノマーおよび重合アクチンを動員してアクチンのリモデリングと細胞骨格の再構成を駆動し、T細胞におけるインサイドアウトインテグリンシグナル伝達を促進する。インサイドアウトインテグリン活性化の制御因子として、RIAMは自然免疫および適応免疫の複数の機能に影響を及ぼす。細胞骨格再編成およびインテグリン活性化に及ぼすRIAMの作用は、細胞移動およびがん細胞の輸送に関与する。われわれは、RIAMの構造および相互作用の概要を提供し、自然免疫および適応免疫とがんにおけるRIAMの機能の関わりを議論する。

Citation: N. Patsoukis, K. Bardhan, J. D. Weaver, D. Sari, A. Torres-Gomez, L. Li, L. Strauss,E. M. Lafuente, V. A. Boussiotis, The adaptor molecule RIAM integrates signaling eventscritical for integrin-mediated control of immune function and cancer progression. Sci.Signal. 10, eaam8298 (2017).

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