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ITAM含有受容体(ITAM-Bearing Receptors)による免疫反応の阻害

Inhibition of Immune Responses by ITAM-Bearing Receptors

Reviews

Sci. STKE,Vol. 2006, Issue 320, pp. re1, 31 January 2006
[DOI: 10.1126/stke.3202006re1]

Jessica A. Hamerman and Lewis L. Lanier*

Department of Microbiology and Immunology and the Cancer Research Institute, University of California at San Francisco, 513 Parnassus Avenue, Box 0414, HSE1001, San Francisco, CA 94143-0414, USA.
*Corresponding author. E-mail, lewis.lanier@ucsf.edujutaku@cosmobio.co.jp

要約 : 免疫系の細胞には、免疫受容体チロシン活性化モチーフ(ITAM)を1つ以上含む別個のシグナル伝達アダプターと会合するリガンド結合サブユニットで構成される複数のサブユニット構造をもつ受容体が多くある。このような受容体には、T細胞受容体、B細胞受容体、多くのFc受容体、ならびに骨髄球およびナチュラルキラー細胞上の活性化受容体のファミリーが含まれる。今までは、ITAM含有アダプターと会合する受容体は、ITAM内のチロシンのリン酸化およびSykファミリーチロシンキナーゼの動員を伴う活性化シグナルの伝達するものであると考えられてきた。骨髄球細胞のITAM含有アダプターと会合する受容体は、細胞活性化の阻害にも関与している。今回我々は、骨髄球細胞および免疫系の他の細胞型のITAM含有アダプター会合受容体によるシグナル伝達の新しい負の役割について議論する。

J. A. Hamerman, L. L. Lanier, Inhibition of Immune Responses by ITAM-Bearing Receptors. Sci. STKE 2006, re1 (2006).

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