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菌類におけるAGCキナーゼのシステム生物学
Systems Biology of AGC Kinases in Fungi
Sci. STKE,Vol. 2006, Issue
352, pp. re9, 12 September 2006
[DOI: 10.1126/stke.3522006re9]
Alex Sobko*
Iogen Corporation, 310 Hunt Club Road East, Ottawa, Ontario, K1V 1C1, Canada.*E-mail: alexs@iogen.ca
要約 : Sch9は、プロテインキナーゼBの出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)におけるホモログであると考えられ、細胞サイズの制御、細胞周期の進行、ストレス抵抗性などの、栄養源に応答する数多くのプロセスの制御に関与している。Sch9は、複製的および経時的寿命(replicative and chronological life span)にも関連がある。菌類におけるsch9および他のAGCキナーゼ変異体の表現型と、モデル真核生物の対応するタンパク質の変異体とを系統的に比較することにより、AGCキナーゼの機能に関する洞察が得られる。タンパク質間相互作用に関する包括的研究から得られるデータが利用可能なので、今日では、Sch9やその推定される基質と、他のタンパク質の間の機能的関連性を予測し、確認することが可能である。このレビューでは、増殖、発生、老化に関連するAGCキナーゼシグナル伝達のいくつかの新興パラダイムに焦点をあてる。
A. Sobko, Systems Biology of AGC Kinases in Fungi. Sci. STKE 2006, re9 (2006).