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糸状仮足:歩行する指
Filopodia: The Fingers That Do the Walking
Sci. STKE, 21 August 2007 Vol. 2007, Issue 400, p. re5
[DOI: 10.1126/stke.4002007re5]
Stephanie L. Gupton* and Frank B. Gertler
Department of Biology, Center for Cancer Research, Massachusetts Institute of Technology, Cambridge, MA 02139, USA.*Corresponding author. E-mail: gupton@mit.edu
要約 : 糸状仮足とはアクチンを基本とする構造体であり、アクチン・フィラメントの平行な束と様々なアクチン結合タンパク質とから成る。糸状仮足は細胞間のシグナル伝達、化学誘因物質への誘導、および細胞外マトリクスへの接着において重要な役割を果たす。糸状仮足の形成には、異なるアクチン調節タンパク質の組合わせによる2つのメカニズムが提案されており、この分野における議論を醸してきた。糸状仮足の形成には機能不明な新たな分子も関与しており、その他のメカニズムも存在することが示唆されている。本稿では、糸状仮足の形成と動態に関わる既知および新規のタンパク質、糸状仮足形成の様々なメカニズム、さらに個々の糸状仮足が果たしている多様な機能について考察する。
S. L. Gupton, F. B. Gertler, Filopodia: The Fingers That Do the Walking. Sci. STKE 2007, re5 (2007).