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細胞生物学におけるインターセクチン経路

INTERSECTINg Pathways in Cell Biology

Reviews

Sci. Signal., 14 December 2010
Vol. 3, Issue 152, p. re10
[DOI: 10.1126/scisignal.3152re10]

John P. O'Bryan*

Department of Pharmacology, University of Illinois at Chicago, Chicago, IL 60612, USA.

* Corresponding author. E-mail, obryanj@uic.edu

要約:細胞シグナル伝達の活性化および抑制にエンドサイトーシス経路が関与している。したがって、エンドサイトーシスと細胞シグナル伝達を結び付ける調節機構を明らかにすることは興味深い。このような過程の新たなリンクとしてインターセクチン(ITSN)と呼ばれるタンパク質ファミリーが挙げられる。多数のドメインを有するこれらのタンパク質はエンドサイトーシス小胞の形成における足場となり、キナーゼ、グアノシントリホスファターゼ、ユビキチンリガーゼなどのさまざまなシグナル伝達経路の構成要素を調節する。本総説では、エンドサイトーシス経路とシグナル伝達経路の両方の調節におけるITSNの役割に関する研究を要約し、ITSNとヒト疾患の関連について考察し、ITSN研究の今後の方向性について述べる。

J. P. O'Bryan, INTERSECTINg Pathways in Cell Biology. Sci. Signal. 3, re10 (2010).

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2010年12月14日号

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