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ハイスループットな画像スクリーニングによる褐色脂肪細胞の発達に関与するキナーゼの特定

A high-throughput, image-based screen to identify kinases involved in brown adipocyte development

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Sci. Signal. 14 Feb 2017:
Vol. 10, Issue 466,
DOI: 10.1126/scisignal.aaf5357

Aliki Perdikari1, Elisabeth Kulenkampff1,*, Carla Rudigier1,*, Heike Neubauer2, Gerd Luippold2, Norbert Redemann2, and Christian Wolfrum1,†

1 Institute of Food, Nutrition and Health, ETH-Zürich, Schorenstrasse 16, CH-8603 Schwerzenbach, Switzerland.
2 Department of Cardiometabolic Diseases Research, Boehringer Ingelheim Pharma GmbH and Co. KG, 88397 Biberach/Riss, Germany.

† Corresponding author. Email: christian-wolfrum@ethz.ch

* These authors contributed equally to this work.

要約
褐色脂肪組織(BAT)は、ミトコンドリア内の脱共役タンパク質1(UCP1)を介して化学エネルギーを熱に変換するプロセスを通じ、震えを伴わずに体熱産生を引き起こす組織である。したがってBATの増大または活性化は、肥満に対抗するツールになり得る。褐色脂肪細胞の形成、すなわちエネルギーを熱として逃がす能力の獲得を示すプロセスに対する、キナーゼシグナル伝達の影響を解析するため、われわれはハイコンテントでハイスループットなin vitro画像スクリーニングにおいて、レンチウイルスを介した短ヘアピンRNAによるノックダウンを行うか、または薬理学的阻害剤を用いた。それにより、褐色脂肪細胞の増殖、分化または形成を刺激もしくは阻害する190のキナーゼを特定した。さらにこれらのキナーゼのうち5′AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)は、UCP1を多く含む褐色脂肪細胞の形成を促進することを見いだした。まとめると、われわれの結果から、褐色脂肪細胞の形成を制御するキナーゼ、特にAMPKに関する洞察が得られた。

Citation: A. Perdikari, E. Kulenkampff, C. Rudigier, H. Neubauer, G. Luippold, N. Redemann, C. Wolfrum, A high-throughput, image-based screen to identify kinases involved in brown adipocyte development. Sci. Signal. 10, eaaf5357 (2017).

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