FLISP™ 試薬(Fluorescent Labeled Inhibitors of Serine Protease)は細胞透過性の蛍光阻害プローブで、培養細胞中のセリンプロテアーゼ活性の定量的測定に利用されます。
標的となる基質ペプチドが赤色(SR-101)あるいは緑色(FAM)の蛍光に結合しています。基質ペプチドがFAM-Phenylalaninechloromethyl ketone(FFCK) のキットはフェニルアラニン(Phe)をターゲットとするキモトリプシン様セリンプロテアーゼの検出に、基質ペプチドがFAM-Leucine chloromethyl ketone(FLCK)のキットはロイシン(Leu)をターゲットとするセリンプロテアーゼの検出にお使いいただけます。また、FLISP™ とFLICA™ のキットを用いて2 重染色を行うことができます(図1)。緑色FLISP™ 試薬はEx=490 nm 、Em>520 nm 、赤色FLISP™ 試薬はEx=560 nm 、Em>600 nm の特性を持ちます。これらのシグナルを、蛍光顕微鏡、プレートリーダー、あるいはフローサイトメーターで検出します。FLISP™ をご利用いただくことで、キモトリプシン様プロテアーゼ活性の検出を容易に行うことができます。