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研究用

タンパク質のビオチン化を直接分光学的定量できる新しい試薬 ChromaLink™ Biotin 標識試薬

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ChromaLink™ Biotin は、この試薬だけで抗体等のタンパク質のビオチン修飾の定量が可能であり、従来のHABA置換法よりも早く、簡単です。

ChromaLink™ Biotin の構造には、A354に吸収を示すhydrazone chromaphoreが存在するため、ビオチン化した生体分子のA280と A354を測定することにより、ビオチンが組み込まれたタンパク質量を直接分光学的定量することができます。
タンパク質溶液にChromaLink™ Biotin 溶液を加えて約2時間反応させるだけで、タンパク質はビオチン修飾されます。

ChromaLink™

背景

これまで、ビオチン修飾タンパク質の定量にはHABA 置換法(HABA:AVIDIN法)が用いられていました。2-(4'-hydroxyazobenzene)-2-carboxylic acid (HABA) はアビジンに弱い結合を示し、アビジン:HABA複合体は500nmの吸収を示します。ビオチンを加えることにより、HABAはビオチンに置換され、500nmの吸収は減少します。HABA置換法では、この500nmの吸光度の減少から、タンパク質のビオチン標識率を推測していました。

構成内容

  • ChromaLink™ Biotin 354S

ChromaLink™ Biotin の構造

a. bis-aryl hydrazone chromophore(ε 29,000 @ 354 nm)
タンパク質に結合し、A354nmに強い吸収を示します。A354のモル吸光係数はε 29,000です。

b. PEG4
親水性の長いスペーサーが、標識後のタンパク質の水溶性を増大させ、立体障害を軽減してアビジン/ビオチン親和性を保持します。

c. 芳香族スクシンイミドエステル
脂肪族スクシンイミドエステルに比べ、水系緩衝液中のアミンを効果的に修飾します。

 

ChromaLink™ Biotin(DMF Soluble)の構造式
図1 ChromaLink™ Biotin(DMF Soluble)の構造式

 

ChromaLink™ Biotin(Water Soluble)の構造式
図2 ChromaLink™ Biotin(Water Soluble)の構造式

ChromaLink™ Biotin 標識試薬

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
ChromaLinkTM Biotin Labeling Reagent (DMF Soluble)詳細データ SLK B-1001-105 5*1 MG
販売終了
ChromaLinkTM Biotin Labeling Reagent (DMF Soluble)詳細データ SLK B-1001-010 10 MG
販売終了
ChromaLinkTM Biotin Labeling Reagent (Water Soluble)詳細データ SLK B-1007-105 5*1 MG
販売終了
ChromaLinkTM Biotin Labeling Reagent (Water Soluble)詳細データ SLK B-1007-110 10 MG
販売終了

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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「ChromaLink™ Biotin 標識試薬」は、下記のカテゴリーに属しています。

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