活性型MMP-7／総MMP-7を同時測定！ MMP-7 定量キット（MMP-7 activity assay）

MMP-7定量キットは、活性型MMP-7と 総MMP-7（活性型MMP-7+ 前駆型MMP-7）量を異なるウェルで同時に測定可能なキットです。細胞培養培地、血清、血漿、尿、組織ホモジネートなどのサンプルに使用できます。

MMP-7とは？

MMP-7（Matrix Metalloproteinase-7）は、マトリリシン、マトリリシン1、pump 1 とも呼ばれ、様々な対象（IV 型コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン、ラミニン、ニドゲン、テネイシン、オステオネクチン、MBP、デコリン、バーシカン）に対して、広い基質特異性を示す酵素です（EC 3.4.24.23）。ヒトMMP-7は、29 kDa（前駆型）と19 kDa（活性型）の分子量を持ち、その活性はZn²⁺とCa²⁺に依存します。前駆型MMP-7は、APMA（p-aminophenyl mercuric acetate）などの有機水銀化合物によってin vitroで活性化することができます。MMP-7は、破骨細胞や上皮細胞、マクロファージ、ケラチノサイトを含む種々の細胞種から産生されます。

• 活性型MMP-7と 総MMP-7 を定量的に測定
• 96ウェルフォーマット
• ELISA相当の簡便性
• 比色定量法（測定波長：405nm）
• 一回のアッセイで 低領域〜高領域 を検出可能

• ウサギ抗ヤギIgG抗体コート96ウェルマイクロプレート
  （12x8 well ready-to-use strips）
• MMP-7抗体ストック溶液（×100）
• アッセイバッファー
• ヒトMMP-7 スタンダード
  （50 µl of 640 ng/ml pro-MMP-7(human))
• APMA（p-Aminophenylmercuric acetate）
• 検出酵素
• ペプチド基質
• 洗浄バッファー

図1．活性型MMP-7とトータルMMP-7測定のアッセイ原理

• 活性型MMP-7： 直接測定
• トータルMMP-7（活性型 + 前駆型）：前駆型MMP-7をAPMAで活性化後に測定

活性型MMP-7の測定

1. MMP-7 抗体を、ウサギ抗ヤギIgG抗体がコートされたプレートに入れます。
2. インキュベートおよび洗浄後、スタンダード、コントロール、サンプルを加えます。
3. サンプル中に存在するMMP-7 は、抗体によって捕捉されます。
4. 洗浄後、前駆型検出酵素を加えます。活性型 MMP-7 によって活性型検出酵素になります。
5. 活性型検出酵素が発色基質を切断して生成された黄色色素の吸光度を測定します。（405 nm）*

トータル ヒト MMP-7 の測定
（トータル MMP-7 の測定は、活性型 MMP-7 の測定方法に類似しています。）

1. MMP-7 を抗体がコートされたプレートに結合させます。
2. 結合した MMP-7 を APMA で活性化し、前駆型MMP-7 を活性型MMP-7 に変換します。
3. 検出酵素と発色基質ペプチドを加えます。
4. 放出された色素を 405 nm の吸光度で測定します。*

ヒトMMP-7の測定

図2．左：3時間インキュベート，中：6時間インキュベート，右：25時間インキュベート

QuickZyme 社関連製品

• MMP-2 定量キット（MMP-2 activity assay）
• MMP-7 定量キット（MMP-7 activity assay）
• MMP-8 定量キット（MMP-8 activity assay）
• MMP-9 定量キット（MMP-9 activity assay）
• ［関連］コラーゲンの測定・定量方法

関連情報

• マトリックスメタロプロテアーゼ（MMP）の活性測定・定量方法

※  表示価格について