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記事ID : 13978
研究用

インスリン感受性を誘導・脂質合成を阻害し、糖代謝を増加 AdipoRon アディポネクチン受容体(AdipoR1と AdipoR2)アゴニスト

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AdipoRon

AdipoRon は、AdipoR1と AdipoR2 の両方に結合する AdipoR アゴニスト(低分子量アディポネクチン模倣化合物)です。

アディポネクチン受容体である AdipoR1 と AdipoR2 に、低濃度で結合します。AdipoRon は経口投与で吸収されやすく、AdipoRon はインスリン感受性を誘導し、脂質合成を阻害し、糖代謝を増加させることが示されているため、臨床への応用が期待できます。

アディポネクチンとは

アディポネクチンは脂肪細胞で生成され、循環濃度は肥満度に反比例します。アディポネクチン濃度は、グルコース・インスリン・トリグリセリド濃度、肝臓脂肪量、肥満度指数(BMI)との間に負の相関があり、高密度リポタンパク質コレステロール値、肝臓でのインスリン感受性、インスリン刺激による糖代謝との間に正の相関があります。アディポネクチンは、多くの代謝プロセスを制御しており、糖尿病、アテローム性動脈硬化、肥満などの代謝疾患に関与することが知られています。アディポネクチンは、脂肪組織の酸化を促進することによってインスリン感受性を増加させ、血漿グルコースを減少させることが示されています。アディポネクチン受容体の活性化は、糖尿病やその他の肥満関連疾患の有望な治療法になる可能性があります。

AdipoRon

仕様

別名 2-(4-benzoylphenoxy)-N-(1-benzylpiperidin-4-yl)acetamide
化学式 C27H28N2O3
分子量 428.52
CAS 924416-43-3
純度 ≧98% (HPLC)
溶解度 DMSO (86mg/ml) または エタノール (50mg/ml) に可溶。水にわずかに可溶(<1mg/ml)。
長期保管 -20℃
安定性 供給状態で-20℃保管して最大3年間
参考文献

1. A small-molecule AdipoR agonist for type 2 diabetes and short life in obesity: M. Okada-Iwabu, et. al.; Nature 503, 493 (2013), Abstract;
2. Cell Biology. Ronning after the adiponectin receptors: W.L. Holland, et. al.; Science 342, 1460 (2013), Abstract;

AdipoRon アディポネクチン受容体(AdipoR1と AdipoR2)アゴニスト

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
AdipoRon詳細データ ENZ ENZ-CHM101-0005 5 MG
¥19,000
AdipoRon詳細データ ENZ ENZ-CHM101-0010 10 MG
¥30,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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