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記事ID : 16419
研究用

PI3K / BTK / SYK阻害剤の有効性を評価 InhibiScreen 好塩基球活性化試験

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InhibiScreen 好塩基球活性化試験(BAT)は、ヒト血液中の好塩基球の活性化をフローサイトメトリーにより測定することで、PI3K、BTK、SYK阻害剤の有効性を評価できるアッセイキットです。

医薬品の研究開発に有用です。

使用目的

キナーゼ阻害剤の有効性の評価に、なぜアレルギーテストを使用するのですか?

InhibiScreen 好塩基球活性化試験(BAT)は、医薬品研究のニーズに対応して開発された、キナーゼ阻害剤のハイスループット評価のためのアッセイです。フローサイトメトリーを用いて、活性化した好塩基球の細胞表面に発現する CD63 などのマーカーを定量することで、好塩基球の脱顆粒および活性化を簡単に測定できます。アレルギー反応・自己免疫疾患・腫瘍などの疾患には全て、好塩基球の活性化状態の変更を伴うシグナル伝達経路が関与しています。また、創薬における重要な標的である PI3Kγ、PI3Kδ、SYK、BTK などのキナーゼは、好塩基球活性化においても主要な役割を担っています。

特長

  • 30分以内に測定できます
  • サンプルを染色後、0 - 96 時間まで解析可能(結果の再現性を検証済み)

構成内容

  • InhibiScreen Anti-IgE Stimulation Control
  • InhibiScreen fMLP Stimulation Control
  • InhibiScreen Stimulation Buffer
  • InhibiScreen Staining Reagent
  • InhibiScreen Lysing Solution
  • InhibiScreen Wash Buffer

プロトコール

検証済みのサンプル: ヘパリンおよびEDTAを添加した全血

  1. 阻害剤と全血を 1:100 の比率で混合する。37℃で60分間インキュベートする。
  2. Stimulation Buffer、Stimulation Control、Staining Reagent、全血を、100/10/20/100 の比率で混合する。穏やかに混合し、37℃で15分間インキュベートする。
  3. 予熱した Lysing Solution 2 mL を全てのサンプルに添加し、穏やかに混合して5分間インキュベートする。
  4. 300g × 5分間遠心する。
  5. 上清をデカントにより除き、Wash Buffer 300 µL に再懸濁して穏やかに混合する。
  6. フローサイトメーターで速やかに解析する、または、2-8℃で保存して96時間以内に解析する。

合計時間=60分+25分

使用例

開発中のキナーゼ阻害剤の有効性評価に使用できる検証済みのアッセイ

開発中のキナーゼ阻害剤の有効性評価に使用できる検証済みのアッセイ
(画像はクリックで拡大されます)

EDTA を添加して採取した全血を、PI3K 阻害剤である CAL-101 で処理した。用量の増加に伴い CD63 の発現が減少することから、PI3K を介した好塩基球の活性化が抑制されていることが示される。

 

蛍光強度は染色後96時間まで安定

蛍光強度は染色後96時間まで安定
(画像はクリックで拡大されます)

EDTA を添加して採取した全血を、P13K 阻害剤である CAL-101 で処理した。染色後、細胞を速やかに解析した。また、分注して 2-8℃ で保存した細胞を、染色後 24 時間 および 96 時間後に解析した。CD63+ 活性化好塩基球に対する MFI(平均蛍光強度)をプロットした。本試験の結果から、IC50 を 〜200nM と決定した。

InhibiScreen 好塩基球活性化試験

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
InhibiScreen Basophil Activation Test詳細データ APO 81-INHBAT-100 100 TEST
販売終了

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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