メチル化による発現抑制を受けない過剰発現用プラスミド/ウイルス粒子 miRNA発現用レンチウイルスプラスミド&レンチウイルス粒子

メチル化による発現抑制を受けないmiRNA過剰発現用プラスミドまたはレンチウイルス粒子を販売しております。

• miRNA前駆体がEF1αプロモーター領域にクローニングされているため、イ ントロン内でのmiRNAプロセスが選択マーカーの発現に与える 影響を最小限に抑えます。miRNA前駆体と選択マーカーが同じ 転写ユニットに入っていますので、miRNAの転写活性を簡単にモニタリングできます。
• レンチウイルス粒子で感染させますので、分裂細胞や非分裂細胞にも効果的に遺伝子導入することができます。レトロウイルスシステムとは異なり、レンチウイルスの遺伝子導入は細胞周期に依存しません。
• 宿主の染色体に組込まれますので、miRNA は導入細胞株で安定して発現します。
• ヒトEF1αプロモーターは、細胞内で発現が抑制されることはありません。CMVやSV40等のウイルスプロモーター活性は、しばらくするとDNAのメチル化により発現が抑制されることが報告されています。miRNA前駆体やピューロマイシン選択マーカーの発現に使われるヒトEF1αプロモーターは、ハウスキーピング遺伝子のプロモーターであるため、in vitroやin vivoでメチル化により発現が抑制されることはありません。
• EF1αプロモーターから発現したrPuro遺伝子産物は、赤色蛍光 puromycin-N-acetyl-トランスフェラーゼです。miRNA発現カセットを導入した細胞は、ピューロマイシンの存在下で選択されるだけでなく、587/610nm（励起／発光）の波長で赤色蛍光を示します（図2）。

図2 hsa-mir-24-1発現カセットを持つレンチウイルスを形質導入した293T細胞の顕微鏡画像

■miRNA発現用レンチウイルスプラスミド　(デザイン済、品番 MIR-PXXX)
：各pLV-miRNAプラスミドDNAは、バクテリアのグリセロールストック(1m)としてご提供いたします。

■miRNA発現用レンチウイルス粒子　(デザイン済、品番 MIR-LVXXX）
：各miRNA発現用レンチウイルス粒子は、1×10⁷IU/mLとしてご提供いたします。

miRNAレンチウイルスプラスミド　(デザイン済)

ヒトmiRNA（hsa-mir）前駆体と隣接するゲノム配列(約100bp)をPCRにより増幅し、pLV-miRNAベクター（図1）にクローニングしています。
miRNAが適切に発現して作用しますので、内因性のmiRNAと同様の機能が期待できます。

図1 miRNA発現カセットを有するレンチウイルスプラスミド

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miRNAレンチウイルス粒子

• Ready-to-useのｍｉＲＮＡレンチウイルス粒子

miRNAレンチウイルス粒子は、pLV-miRNAコンストラクトとレンチウイルスパッケージングプラスミド、レンチウイルスエンベローププラスミドをHEK293T細胞に導入して作製しています。レンチウイルスの力価は、HT1080細胞に対し、通常1×10⁷ IU/mL以上です。

図3 EF1αプロモーターのイントロンにmiRNA発現カセットを有するレンチウイルス

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