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記事ID : 12849
研究用

特集:がん研究

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正常細胞からがん細胞へ形質転換すると、一般的には足場非依存性増殖が可能になり無秩序に増殖します。そうして増えたがんからがん細胞が血流に放出されると、血液を循環し、最終的に体内の新しい場所で血管から遊走し、正常な組織に浸潤・増殖する、いわゆる転移が生じます。がんは正常組織とは異なる微小環境にあり、その内部は低酸素/無酸素状態です。また放射線治療が困難で、化学療法の薬剤に耐性があることから、固形腫瘍中の低酸素細胞のパーセンテージと、がん治療予後との間には相関関係があります。また近年、再発・転移の解釈として、"がん幹細胞" (図1) がさかんに研究されています。このがん幹細胞はがん化した細胞がリプログラミングされ生じると言われています。がんを根絶するためにはがん幹細胞の排除が必須であると考えられ、がん幹細胞は、がん治療の究極の標的として注目されています。

がん幹細胞
図1、がん幹細胞
表1、がん幹細胞マーカーおよび腫瘍マーカーについて
がんタイプ がん幹細胞マーカー 腫瘍マーカー
大腸がん Colon cancer CD44+ CD133+ CEA、NCC-ST-439、STN
乳がん Breast cancer CD44+ CD24-/low CA-125、CA15-3、CEA、NCC-ST-439、c-erbB-2、IAP、TPA
胃がん Gastric cancer CD44+ CEA、STN、CA242、CA19-9、NCC-ST439
膵臓がん Pancreatic cancer CD44+ CD24+ ESA+ CA-125、CA19-9、CEA、Elastase I、NCC-ST-439、SLX、STN、CA-50、DUPAN-2
肝がん Hepatic cancer CD133+ CA-125、CEA、SLX、Fuc-GM1、CA19-9
前立腺がん Prostate cancer CD44+ PSA、PSA-ACT、PAP
転移性悪性黒色腫 Metastatic melanoma CD20+ -
頭頸部がん Head and neck cancer CD44+ -
脳腫瘍 Brain tumor CD133+ IDH1R132H
急性骨髄白血病 Acute myeloid leukemia CD34+ CD38- -
肺がん Lung cancer SpCam 扁平上皮がん : CYFRA、SCC
小細胞がん  :NSE、ProGRP、NCAM
甲状腺がん Thyroid cancer   CEA、Tg、CT
胆道がん Biliary cancer   CA19-9、CEA、CA50、DUPAN-2、SPan-1
神経芽細胞腫 Neuroblastoma   NSE
腎臓がん Kidney cancer   BFP
乳がん Breast cancer   CA-125、CA15-3、CEA、NCC-ST-439、c-erbB-2、IAP、TPA
子宮頚部がん Cervical cancer   SCC、STN、CEA
子宮体部がん Uterine cancer   CA-125
卵巣がん Ovary cancer   KLK6〜8、CA-125、STN、SLX、CA72-4、HepsinMatriptase

※腫瘍マーカー名称一覧はこちら

各種マーカー抗体

■ がん幹細胞マーカー抗体

 

■ 腫瘍マーカー抗体

 

■ 抗がん剤に対する抗体

 

■ その他マーカー抗体については以下より検索をしてください。

抗体検索

 

腫瘍マーカーELISAキット

 

抗腫瘍作用物質

 

腫瘍組織・細胞・cDNA関連

 

腫瘍培養・分離

 

セルベースアッセイ

 

腫瘍特性研究

■ 組織低酸素の検出

 

■細胞周期

 

エピジェネティクス

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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