アデノ随伴ウイルス粒子をヘルパーウイルスなしで作製 AAV ヘルパーフリー発現システム（プロモーターレス）

セルバイオラボ社のAAV ヘルパーフリー発現システムは、リコンビナントAAV ウイルス粒子をヘルパーウイルスなしで作製するシステムです。

感染性AAV粒子の作製に必要なアデノウイルス遺伝子はpHelperプラスミド（E2A、E4、VA RNA遺伝子等）上にあり、ヒトAAVベクターDNAと共トランスフェクションされます。E1遺伝子は293宿主細胞で恒常的に発現しています。
生きたヘルパーウイルスを使用しない本システムは、安全かつ便利なデリバリーシステムです。
このAAV ヘルパーフリー発現システムに、プロモーターレス商品が加わりました。プロモーターレス発現ベクターは、マルチクローニングサイト（MCS）を有し、プロモーター、エンハンサー、サイレンサー等をクローニングできます。

• pHelperプラスミドはE2A、E4、VA RNAアデノウイルス遺伝子をコードしています。ヘルパーアデノウイルスが必要な遺伝子は取り除いています。
• 本発現システムはパッケージングプラスミド、発現ベクター、GFPコントロールベクターを含みます。
• AAVシャトルベクターのパッケージング容量：4kb
• すでにAAV 発現コンストラクトをお持ちのお客様には、発現ベクターの含まれないパッケージングシステムもあります。詳細はお問い合わせください。

1. pAAV-MCS プロモーターレス発現ベクター
2. pAAV-RC ベクター
3. pHelper ベクター
4. pAAV-GFP コントロールベクター

※本商品には293細胞は含まれていません。高タイターのリコンビナントAAVを得るには、セルバイオラボ社の293AAV Cell Line (品番 AAV-100) をお勧めします。

図1　pAAV-MCS Promoterless Expression Vector
1〜141：Left ITR
150〜225：MCS
226〜735：PolyA
744〜884：Right ITR
1801〜2661：Ampicllin Resistance
MCSの酵素サイト：5’- ClaI, EcoRI, BamHI, SalI, HindIII, XhoI （2）, BglII -3’

図2　カプシドDNAファミリーシャッフルによるAAV-DJの作製（品番末尾DJ）
幅広い組織において高効率で感染するように、8種類の異なるAAVのセロタイプからハイブリッドカプシドを作製
（AAV-DJ/8は心臓及び脳組織によく取り込まれるようにデザインされたAAV-DJの変異体、AAV-8・AAV-9に類似）

図3　ヘルパーフリーシステム

図4　AAV2-GFPの作製と遺伝子導入
AAV2-GFP はpAAV-GFP、pAAV-RC2、pHelperプラスミドで293AVV細胞の共トランスフェクションによって作製した。ウイルス上清を採取し、293AD細胞を48時間AAV-GFPで感染させた。
1：トランスフェクション前の293AAV細胞
2：トランスフェクション後48時間経過後の293AAV細胞
3：トランスフェクション後48時間経過後の293AAV細胞におけるGFP発現
4：感染後48時間経過後の293AD細胞におけるGFP発現

関連商品

• AAV ヘルパーフリー発現システム
• scAAV ヘルパーフリー発現システム

関連情報

• 特集：アデノ随伴ウイルス AAVによる遺伝子デリバリー

※  表示価格について