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研究用

スフィンゴミエリン測定アッセイ(Sphingomyelin Assay)

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スフィンゴミエリンアッセイキットは、血漿や血清、組織ホモジネート、細胞懸濁液サンプル中のスフィンゴミエリン(Sphingomyelin)の量を簡便な蛍光定量的分析によって測定します。

背景

スフィンゴミエリン(Sphingomyelin)

リン脂質は、細胞膜や脂質二重層の主要な構成要素である重要な構造脂質です。リン脂質は、親水性の頭部と疎水性の尾部を持ち、この構造が独特な特徴をもたらします。

スフィンゴミエリン(Sphingomyelin)は、真核生物の細胞膜とリポタンパク質で見られるスフィンゴ脂質です。スフィンゴミエリンは、セラミド(スフィンゴシン分子にアミド結合した脂肪酸)と極性頭部であるホスホリルコリン(またはホスホエタノールアミン)から構成されます。スフィンゴミエリンは、全スフィンゴ脂質のうちの約85%を占め、細胞膜中の脂質の約10-20%を構成します。スフィンゴミエリンは、シグナル伝達に関係し、多くの神経細胞の軸策の髄鞘中に高度に集中しています。

スフィンゴミエリンは、スフィンゴミエリナーゼによってセラミドに変換されます。セラミドは、アポトーシス、分化、増殖のシグナル経路に関わっています。スフィンゴミエリンは、他のシグナル伝達関連の疾病と同様に、アテローム性動脈硬化症、炎症、ネクローシス、オートファジー、老化、ストレス反応に関係しています。ニーマンピック病は、スフィンゴミエリナーゼ活性の欠乏により細胞や組織や体液中にスフィンゴミエリンが蓄積してしまう遺伝病です。他にもスフィンゴ脂質に関連する疾病として、ファブリー病、ゴーシェ病、テイ-サックス病、クラッベ病、異染性白質ジストロフィーがあります。

特長

  • 簡便な蛍光アッセイ
  • 血漿や血清、組織ホモジネート、細胞懸濁液サンプル中のスフィンゴミエリン量を測定
  • 検出感度: 0.5 mg/dL

構成内容

本キットには、最大96分析に必要な十分量の試薬と、ブランク、ホスファチジルコリン標準品が含まれます。

Box1(室温保存)
  • 96ウェルマイクロタイタープレート
  • 分析用バッファー(10×)
  • 蛍光プローブ(100×)
  • HRP
  • 標準品希釈液(10×)
Box2(冷凍保存)
  • スフィンゴミエリン標準品
  • スフィンゴミエリナーゼ
  • コリンオキシダーゼ
  • アルカリホスファターゼ

アッセイ原理

酵素反応に基づき、スフィンゴミエリナーゼ、アルカリホスファターゼ、コリンオキシダーゼによりスフィンゴミエリンを検出します。

スフィンゴミエリナーゼがスフィンゴミエリンをホスホリルコリンとセラミド脂質に加水分解し、さらに、アルカリホスファターゼがホスホリルコリンをコリンに分解します。コリンはコリンオキダーゼにより酸化され、過酸化水素を生成します。この過酸化水素が、高特異性の蛍光プローブにより検出されます。ホースラディッシュペルオキシダーゼが、1:1の割合で結合するプローブと過酸化水素の間の反応を触媒します(図1)。
サンプルと標準溶液を60分間インキュベートし、96ウェル蛍光定量プレートリーダーにより測定します。サンプル濃度と標準溶液の既知濃度を比較し、サンプル濃度を算出します。

スフィンゴミエリンアッセイ原理

図1.スフィンゴミエリンアッセイ原理

使用例

スフィンゴミエリン標準溶液曲線

図2.スフィンゴミエリン標準溶液曲線
典型的なスフィンゴミエリン分析の結果を示す(参考データであり、実際のサンプル測定の判定や計算には使用しないでください)。

スフィンゴミエリン測定アッセイ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Sphingomyelin Assay Kit詳細データ CBL STA-601 96 ASSAY
¥125,000
CBL_bnr_05.jpg Cell Biolabs(セルバイオラボ)社商品一覧 セルベースアッセイ商品 ウイルス発現商品 幹細胞研究商品 酸化ストレス / 酸化損傷商品 代謝研究商品 Cell Biolabs(セルバイオラボ)社商品一覧

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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