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CDK5は、哺乳動物の脳に最も多く見られるサイクリン依存性キナーゼファミリーメンバーである。CDK5の活性型は神経cdc-2様キナーゼとも呼ばれ、CDK5と25kDaタンパク質とのヘテロ二量体である。この25kDaタンパク質は、35kDaの脳およびニューロン特異的タンパク質からタンパク質分解により生じ、CDK5のキナーゼ活性に必須である。CDK5は、発生中の中枢神経系において神経細胞移動の重大な調節因子として出現する。CDK5は多様な基質をリン酸化することから、接着や運動性をはじめとしてシナプス可塑性や薬物嗜癖に至るまでさまざまな細胞プロセスを調節することが示唆される。