CIRBPとは?
温度の急激な低下などの細胞ストレスにより、低温ショックタンパク質(cold shock protein: CSP)の転写、翻訳、スプライシングに関与する数種類のタンパク質が発現します。低温誘導性mRNA結合タンパク質 CIRBP(Cold-inducible mRNA binding protein)は、低酸素症、低体温症、UV光などの遺伝毒性ストレスから細胞を守るために重要な役割を果たしています。細胞がストレスを受けると、CIRBPは核から細胞質へ移動し、mRNAの安定に働きます。
近年、CIRBPは、最も一般的な頭頸部癌(約 95% に相当)である口腔扁平上皮癌(OSCC)に関連することが報告されました。Ren らの研究により、OSCC 患者では、CIRBP および toll 様受容体 4(TLR4)の発現が上昇することが示されています[1]。
また、以前には、CIRBP は TLR4 を介して炎症作用を誘導することが示されています。OSCC の発症には、慢性炎症が関与すると考えられていますが、発病条件はまだ完全には解明されていません。TLR4 の活性化により慢性炎症が引き起こされ、続いて腫瘍増殖を促進させることが示唆されています。
■ Proteintech Group(プロテインテック)とは?
Proteintech Group, Inc.(プロテインテック)社は、2001年に設立された抗体製造メーカーです。現在までに、米国本社の他、英国、中国、ドイツ、フランス、シンガポール等で支社を展開し、各国で様々なマーカー抗体、タンパク質研究用試薬を供給しています。国内におけるテクニカルサポート等は、2016年より株式会社プロテインテック・ジャパン(www.ptglab.co.jp )が担当しています。
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プロテインテックは「日本で成長している抗体サプライヤー」