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COTは、MAPキナーゼとJNKキナーゼ経路の何れをも活性化できる癌遺伝子である。COTはIκBキナーゼを活性化し、NF-κBの核内産生を誘導する。in vitroにおいて、KSR2のC末端触媒ドメインがCOTと付随し、KSR2はCOTのキナーゼ活性の負の制御を行う。KSR2とCOTを同時にトランスフェクションした細胞では、COT媒介型ERK活性化とCOT誘導型IL8産生の用量依存的な減少がみられる。Cotは、IL-1に応答してERK1/ERK2経路を調節するMAPキナーゼキナーゼキナーゼのひとつである。Cot発現の遮断により、IL-1によるIL-8とMIP-1betamのRNAレベル増大誘導に障害がみられる。