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記事ID : 10496
研究用

過ヨウ素酸シッフ(PAS)試薬

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構成内容

  • 0.5% 過ヨウ素酸 100mL
  • Light Green染色 100mL
  • シッフ試薬
  • マイヤーヘマトキシリン液 100mL

詳細

染色対象

菌類、グリコーゲン、ムチン

原理

糖質に含まれる1、2グリコール基群は、過ヨウ素酸により酸化され、アルデヒドを生じます。PAS反応は、アルデヒド基がシッフ試薬と結合することで赤紫色の化合物が形成されることを利用したものです。

プロトコール

(固定化処理した組織をパラフィン包埋し、厚さ5ミクロンで切断した切片がおすすめです。)

  1. スライドをキシレンまたはその代用品を用いて脱パラフィン処理します。その後、アルコールを通して水道水で水和します。
  2. スライドを水道水で洗浄します。
  3. スライドを蒸留水で洗浄します。
    注: 消化が必要な時は、スライドを0.5-1%ジアスターゼ/蒸留水に20分浸し、水道水で1、2分洗浄します。
  4. スライドを0.5%過ヨウ素酸(Periodic Acid)に7分間浸します。
  5. スライドを蒸留水ですばやく洗浄します。
  6. シッフ溶液(Shiff's Solution)にスライドを15分間浸します。
  7. スライドを流水で5分間洗浄します。
    注: 核染色が必要ない際は、10にお進みください。
  8. スライドをヘマトキシリン(Modified Mayer's Hematoxylin)に2分間浸し、核を染色します。
  9. スライドを流水で3分間洗浄します。
  10. スライドをLight Green Stainにご希望のバックグラウンド強度になるまで浸します。
  11. スライドを無水アルコールに3回通し(毎回新しい無水アルコールに交換)、脱水処理します。
  12. スライドをキシレンまたはその代用品に3回通し(毎回新しいキシレンに交換)、透徹処理します。
  13. 不変の封入剤を用いてカバースリップで封入します。
    参考文献: Mac Manus:Staining Technology;pg 99.

染色結果 - ヨウ素酸シッフ(PAS)試薬
染色結果
基底膜、菌類、グリコーゲン、ムチン:ピンク〜赤
その他の組織:緑
核:青(ヘマトキシリンを使用した場合)

過ヨウ素酸シッフ(PAS)試薬

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
PAS詳細データ DBS KT 027 100 TEST
¥86,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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