HRM(High Resolution Melt) 解析は、核酸配列の遺伝子多型(SNP)を同定するPCR解析技術です。
目的の領域をEvaGreen®を用いてリアルタイムPCR増幅した後、そのPCR産物の解離曲線を描くことで、変異による解離曲線のゆがみを利用して、SNP を簡便で迅速に検出します。
※これらのキットは、Rotor Gene 6000(Corbett Research社)やRotor Gene Q(QIAGEN社)を用いて検証しています。
HRM(High Resolution Melt) 解析は、核酸配列の遺伝子多型(SNP)を同定するPCR解析技術です。
目的の領域をEvaGreen®を用いてリアルタイムPCR増幅した後、そのPCR産物の解離曲線を描くことで、変異による解離曲線のゆがみを利用して、SNP を簡便で迅速に検出します。
※これらのキットは、Rotor Gene 6000(Corbett Research社)やRotor Gene Q(QIAGEN社)を用いて検証しています。
糖質コルチコイドは免疫抑制や抗炎症機能に関わっています。糖質コルチコイド受容体は、細胞質に存在する核受容体スーパーファミリーに属し、転写因子として働いています。糖質コルチコイド受容体のBcl I、N363S、ER22/23EK多型は、糖質コルチコイドの感度に影響すると推測されています。糖質コルチコイド受容体遺伝子で、臨床的に最も関連性のある多型はBcl Iです。この変異は最近イントロン2に存在するC/Gヌクレオチドとして同定され、糖質コルチコイドの感度の増加に関与していることがわかっています。
Bcl l、N363S、ER22/23EK多型をHRM解析により同時に検出できます。
*プラスミドDNAの詳細内容については、商品検索から、品番を入れて検索し、データシートをご確認ください。
コルチコステロイドの受容体への細胞内結合は、FKBP(FK506-binding protein)によって調節され、FKBP5遺伝子の発現は活性化糖質コルチコイド受容体によって調節されています。FKBP5は糖質コルチコイド受容体の転写活性調節の一因となります。通常のSNPは、FKBP5 mRNAとタンパク質レベルの増幅に関与し、ヒトでは糖質コルチコイドの耐性に関与しています。特に、3種類の新しいFKBP5遺伝子の多型は、抑鬱症の再発に関与していることがわかりました。また、糖質コルチコイドの薬物応答によって、個体差を増加させる要因となっています。
rs1360780、rs3800373、rs4713916多型をHRM解析によ り同時に検出できます。
*プラスミドDNAの詳細内容については、商品検索から、品番を入れて検索し、データシートをご確認ください。
図1 ER22/23EK変異の同定
左)青:G_A-G_A ヘテロ二本鎖の解離曲線。緑と赤:G_G-G_GとA_A-A_A遺伝子型の相対的な温度差。
右)通常の3遺伝子型の解離曲線。
図2 Spiking実験前のBcl I変異の同定
左)青:C-G 遺伝子型の解離曲線。緑:C-CとG-Gの多層曲線
右)通常の解離曲線。
図3 Spiking実験後のBcl l変異の同定
左)青:C-G 遺伝子型の解離曲線。赤:Spiking実験後のG-Gの解離曲線。緑:C-C遺伝子型を示す。
右)通常の解離曲線。
図1 rs1360780変異の同定
左)青:C-Tヘテロ二本鎖の解離曲線。緑と赤:C-CとT-T遺伝子型の相対的な温度差。
右)通常の3遺伝子型の解離曲線。
図2 rs3800373変異の同定
左)青:T-Gヘテロ二本鎖の解離曲線。緑と赤:T-TとG-G遺伝子型の相対的な温度差。
右)通常の3遺伝子型の解離曲線。
図3 rs4713916変異の同定
左)青:G-Aヘテロ二本鎖の解離曲線。緑と赤:G-GとA-A遺伝子型の相対的な温度差。
右)通常の3遺伝子型の解離曲線。
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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