記事ID ： 33042

一定期間の継代が可能改良型初代ヒト肝細胞（Enhanced Primary Hepatocytes）

メーカー名：Applied Biological Materials Inc.

初代ヒト肝細胞の「増殖できない」不便さを改良した商品です。初代ヒト肝細胞の生理的な特性や表現型を保持していますが、老化回避と継代可能な性質を付加しています。本製品は ready-to-use でウイルス感染、スクリーニング、共培養、一過性導入、代謝性試験などの研究・開発にご利用いただけます。製造元にて増殖後期の細胞で CYP 誘導と阻害能の確認試験を行っています。
※融解後の増殖培養・大量培養は推奨できませんが、細胞アッセイに要する期間程度の長期培養は可能です。

特長

継代可能な改良型初代ヒト肝細胞
CYP誘導／阻害試験等、セルベースアッセイが可能
Ready-to-use
初代肝細胞の生理的な特性や表現型を保持

品質管理試験基準

＞90%播種能があること
融解後の生存率
CMV, HIV, HBV, HCV, およびマイコプラズマ陰性
免疫蛍光染色による肝臓マーカー：CK8+, AAT+, CK18+, HAS+, およびAFP-
基礎および誘導性 CYP 活性

製品データ

図1. 改良型初代ヒト肝細胞 (品番：T5995)

図2. 顕微鏡観察像

CYP1A2		CYP2B6		CYP2C9		CYP3A4
改良型	初代(通常）	改良型	初代(通常）	改良型	初代(通常）	改良型	初代(通常）
3.3±0.4	ND	40.3±6.5	14.3	91.8±5.5	6.3	21.4±9.6	16.2
0.7±1.4	2	71.1±11.3	1.3	29.1±21.4	ND	77.8±22.6	10.8
2.3±0.1	4.5	33.6±11.4	1.3	4.8±3.1	ND	42.9±6.3	24.5
17.1±0.5	13.4	68.4±18.4	5.3	16.2±0.9	ND	178.3±17.0	22.7
					特異的活性 (pmol/min/mg protein)

表1.　改良型初代ヒト肝細胞と初代ヒト肝細胞を 5日間培養した後のCYP基礎活性比較
改良型ヒト初代肝細胞の値は平均値±SD、n=6～8ウェル、ND: 未測定

図3.
改良型初代ヒト肝細胞における(A)α-naphthoflavoneによるCYP1A2 阻害、(B) ticlopidine による CYP2B6 阻害、(C) miconazole による CYP2C9 阻害、(D) ketoconazole によるCYP3A4阻害。値は 3回繰り返しの平均±SD。

改良型初代ヒト肝細胞（Enhanced Primary Hepatocytes）

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
Enhanced Primary Human Hepatocytes - 1 Million, Human	APB	T5995-C	1 EACH	お問い合わせ
Enhanced Primary Hepatocytes - 1 Million for academic users, Human	APB	T5995-C-ACADEMIC	1 EACH	販売終了
Enhanced Primary Human Hepatocytes - 5 million, Human	APB	T5996-C	1 EACH	お問い合わせ
Enhanced Primary Hepatocytes - 5 million for academic users, Human	APB	T5996-C-ACADEMIC	1 EACH	販売終了